日々、交通の要となっている信号機。青は進むことができる、黄色は基本的に止まれ、ただし急停止など危険を伴う場合は進むことができる、赤は止まれを意味しています。
この表示を見ながら、車や歩行者のそれぞれが安全に道路を通行します。
仮にこの信号が怪しい動きを始めてしまったら、すべてが混乱します。信号機は定期的にメンテナンスを行われているため、誤作動することは殆どないといっても過言ではありません。
しかし、稀に信号機がおかしな動きをする事案が報告されています。2016年には、信号が突然青から高速で点滅状態になったうえ、歩行者の信号機がすべて消えてしまうという不具合が発生しました。
ところで、信号機故障が原因で事故が発生した場合、誰に責任が発生するのでしょうか?
Q.信号機故障が原因で事故が発生した場合、誰に責任が発生する?
A.原因によりますが都道府県や電力会社に責任が発生することがあります。
一口に故障といっても様々なものがあるためケース・バイ・ケースですが、信号機の誤作動を放置したことが原因で事故が発生した場合は、設置・管理責任のある都道府県に責任が発生することがあります。
また、停電による信号機の不点灯であり、電力供給できない原因が電力会社の人為的ミスによるものであった場合は、電力会社も責任を負う可能性もあります。
ほとんどの信号機はしっかりと整備されているため、誤作動を起こす可能性は極めて低いと思われます。
しかし、一部にはそのような事案も報告されていますので、「信号が誤作動を起こすことがある」ということを頭の片隅に入れて置くことをおすすめします。
*記事監修弁護士:寺林智栄
*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)
【画像】イメージです
*baphotte / PIXTA(ピクスタ)
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