医師から突然の余命宣告を受けた時、あなたなら限られた時間で何をしますか?
大切な人たちと過ごす、大好物なものを出来るだけ食べる、思い出の場所を訪れる……。人それぞれ、思い思いの過ごし方があると思います。
それらと並行して、遺される方のために、何をすべきか考えてみましょう。
●何よりも遺言書を作ること
まず、もしあなたに多少なりとも財産がある場合、死後の相続に備えて遺言書を作成しておいてはいかがでしょうか。
「いやいや、自分には大した価値のある財産なんて無いし、息子や娘たちも仲がいいからそんなことで揉める心配は無いよ。」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
でも、現実は意外とそうでもないかもしれません。僕も仕事柄、遺産の揉め事に関与することが有りますが、多くの方が「遺産のことでこんなに揉めるとは思わなかった。」という感想を漏らされます。1年以上、揉め事が終わらないケースも有り得ます。
遺言書さえ作成しておけば、お子さん方にそういった手間をかけることはおよそ無くなります。特に、作成に際し、弁護士等の専門家に関与させれば、ケースに応じて遺言者のニーズにこたえてくれることと思います。是非ご検討ください。
近年、『エンディングノート』という死後のことに備えてご自身の希望などを書き残しておくためのノートも販売されています。そこに書き込んだことが法的拘束力を有するものではありませんが、こういったものを活用することで、ご遺族らの負担を解消する方法もあります。