タクシーに接触した「ノンスタ井上」…どんな罪に?処分はどうなる?

12月11日の深夜、東京都世田谷区にて、お笑いコンビ「NON STYLE」の井上祐介さんが運転する乗用車がタクシーに接触し、タクシー運転手にけがを負わせていたことが明らかになりました。

報道では“当て逃げ”と報じられているようですが、一部では、“ひき逃げ”ではないのか、という声も上がっているようです。本事故についてどういった罪に当たるのか、どのような処分が下されるのか、解説していきたいと思います。

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

 

■ひき逃げと当て逃げに違いはあるのか?

ひき逃げは、実際に人を轢いてしまったもののそのまま逃げる場合、当て逃げは車などの物体に自車をぶつけ、そのまま逃げる場合を指しますが、ひき逃げの場合には、人の生命身体に直接関わることですので、過失運転傷害等にとどまらず、保護責任者遺棄罪、さらには、殺人罪に問われることがあるほど、重大な犯罪行為と言えます。

本事故は実際に人を轢いているわけではないので、ひき逃げには該当しないでしょう。

 

■どのような処分が下される?

道交法上に、事故を起こした場合の報告義務と救護義務が課されています。これに違反すると、行政処分の対象にもなりますし、刑事処分の対象にもなります。行政処分では、大幅な減点対象になります。

また、道交法上の過失運転傷害の罪にも問われると思います。

(ちなみにですが、ひき逃げに該当した場合は、違反点数が35点付き、免許取消3年の行政処分が科されます)

 

ただ、幸い、運転手の怪我も軽微だということ、そして、このことについて示談成立に向けて努力していくということであれば、おそらく示談成立を条件に起訴猶予といった形になるのではないかと思います。

 

*著者:弁護士 小野智彦(銀座ウィザード法律事務所。浜松市出身。エンターテイメント法、離婚、相続、交通事故、少年事件を得意とする。)

【画像】イメージです

*a3701027 / PIXTA(ピクスタ)

【関連記事】

飲酒運転を隠すために一晩経ってから出頭・・・こんなこと許されるの?

自転車の飲酒運転で人身事故…被害者が大ケガをしたら法的にどうなる?

交通事故を起こしたのに「警察に言わないで解決」はしてはいけない

【意外と知らない道交法】追い越し車線をずっと走行…これが違反ってマジですか?

【意外と知らない道交法】左折後2車線の右側に入る車にイラっ!これって違法?

小野智彦
小野 智彦 おのともひこ

大本総合法律事務所

〒100-6617 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー 17F

コメント

コメント