【意外と知らない道交法】追い越されたくない…車線変更を妨害したらやっぱり違反?

年末年始、自動車で帰省するという人は多いのではないでしょうか。クルマ好きにとっては、高速道路を快走することは、実に気分の良いものです。

もちろん、法定速度を守っている人がほとんどだと思いますが、なかには追い越し車線を猛スピードで疾走する、けしからん自動車も存在します。

そんなときは、かつてF1で繰り広げられたアラン・プロスト対アイルトン・セナのように、追い越す車を妨害して「ブロック」したくなってしまいます。

しかし、そのような行為は交通違反になるらしいのです。無法者へのささやかな抵抗なのに…。

本当に違反になってしまうのでしょうか?

 

Q.追い越しを妨害してスピードを上げると減点されるって本当?

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

 

A.本当です!反則金と違反点数1点

追い越そうとしている車を妨害する行為は、事故を誘発することになりますので違反となります。速度を上げて並走することも同様です。(道路交通法第27条 1項 2項)

追い越しを受けた場合はスピードを保ち、静かに抜かれなくてはなりません。違反した場合は違反点数1点と反則金の対象となります。

自分が抜かれることに対して不愉快な感情を持つ人も少なくないと思いますが、事故で命を落としては元も子もありません。

先を急ぐ者には道を譲り、安全に目的地にたどり着くことを考えましょう。

 

 

*記事監修弁護士:竹内 省吾(弁護士法人エース。企業法務・交通事故・不倫問題・残業代請求をはじめ、多岐分野に対応。弁護士とパラリーガルの緊密な連携により最短ルートで最善の解決へ。)

*取材・文:佐藤俊治(複数メディアで執筆中のフリーライター。真面目な話題からくだけた話題まで手広く記事を執筆中。趣味は将棋、好物はカツカレーとパインアメ。)

【画像】イメージです

*hallucion7 / PIXTA(ピクスタ)

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竹内 省吾 たけうちしょうご

弁護士法人エース

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