自転車をターゲットにした当たり屋が存在!?彼らから身を守るための法的対策法を伝授

■当り屋に狙われないために心掛けておくべき事とは

自転車の場合、無灯火、2人乗り、一時停止違反、信号無視、歩道の走行等、軽微な(!?)違反や過失割合を高める運転をしがちです。

当り屋の立場からすれば、より強い立場で交渉できるように違反運転をしている自転車をターゲットにするでしょうから、道交法違反の運転をしないことが大事でしょう(当り屋に狙われないだけでなく、事故を防ぐ効果もありますね。)。

そのほか、自転車保険に加入することも推奨されています。自転車保険は損害をカバーできるのみならず、保険会社によって差はあると思いますが、当り屋の疑いがある請求についてはチェックされているようですので、常習的な当り屋から身を守ることもできるでしょう。

なお、自転車保険には弁護士特約が付いていない商品もありますので、契約内容には十分注意したほうがよいでしょう。

 

今回、自転車の当り屋に関する記事を探していたら、食パンをくわえて曲がり角でぶつかる手口の少女の当り屋が逮捕されたと書かれているウェブサイトを見つけました。

ぶつかって中身が入れ替わるストーリーのアニメみたいな体験を、一度くらいはしてみてもいいような気もしますが、当り屋にぶつかられ、加害者と被害者が、真実とは反対に入れ替わるようなことにはなりたくないですね。

 

*著者:弁護士 木川雅博 (星野法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング。)

【画像】イメージです

*8suke / PIXTA(ピクスタ)

【関連記事】

もしも交通違反をしたのに反則金も呼出状も無視し続けたら、どんな罪が待っている?

タクシー乗車中に後続車が追突し全治4カ月に。損害賠償は誰から取れる?

運転台に足を乗せていた新幹線の運転士。JR東海は「懲戒解雇」にできるのか?

警察庁も呼びかけ!ヘッドライトの「夜間はハイビームが原則」は本当に法律で決められているのか?

交通事故を起こしたのに「警察に言わないで解決」はしてはいけない

木川 雅博 きかわまさひろ

星野・長塚・木川法律事務所

東京都港区西新橋1-21-8 弁護士ビル303

コメント

コメント