●お礼のクラクションでも違法になる
しかし、女性を振り向かせるためにならすような無意味な使用はもちろんのこと、青信号などで前車の発進を促す時や低速走行の車に後車がクラクションを鳴らす行為、車の到着を知らせるためにクラクションを鳴らす行為、あるいは、道を譲ってもらった時にお礼の意味でクラクションを鳴らす行為などは、クラクションの目的外使用となるため違法です。2万円以下の罰金または科料となります。
無意味にクラクションを鳴らし、トラブルになることも結構あります。殺人事件にまで発展したこともあります。教習所で習ったとおりにクラクションを使うことです。
以上のことは、公道を走る自転車でも同様です。自転車の警笛は車のクラクションに比べれば音量が低いですが、法規制は同じです。無意味な使用は控えるべきです。歩道などで歩行者をどかすためにベルを鳴らすことは違法です。
*著者:弁護士 星正秀(星法律事務所。離婚、相続などの家事事件や不動産、貸金などの一般的な民事事件を中心に、刑事事件や会社の顧問などもこなす。)
- 1
- 2