いよいよ始まったマイナンバー制度。開始早々、関東の70代の女性が詐欺に遭うという事件が発生しました。また、この女性の件だけではなく、全国でマイナンバー詐欺の被害が多発しているということです。
今回は、マイナンバー詐欺の手口にどのようなものがあるか、詐欺に引っかからないようにするためには、どのような点に注意すべきかなどについて解説していきます。
■マイナンバー詐欺の手口について
最初に紹介した女性の被害の件は、まず、公的な相談窓口を名乗る人物から偽のマイナンバーを教える電話がかかってきたということです。
その後、別の人物から「公的な機関に寄付をするのでマイナンバーを貸してほしい」という電話があり、女性が予め教えられた偽のマイナンバーを教えたところ、寄付を受けた団体と名乗る人物から「マイナンバーを教えるのは犯罪だ」と言われ、女性は、数百万円を脅し取られてしまいました。
その他、「マイナンバーが流出したので、取消料を振り込んでほしい」と電話がかかってくるケースといったケースもあります。
さらに、直接的にお金をとろうとするのではなく、「マイナンバーに関する調査しているので、家族関係を教えてほしい」などと個人情報を収集する電話がかかってくるケースもあるということです。
今までよく見られた「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」などと同様に、電話口に出た人を慌てさせることによって判断力を鈍らせようとする手口のものが多いようです。
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