あなたならどうする? 「痴漢冤罪」を証明するために有効な4つの方法

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■そもそも裁判での争い方は?

刑事事件において、無罪を争う方法としては、刑事責任能力がないとか、故意がない、過失がない、犯罪の構成要件を充足しないといったことの他、そもそも犯人ではない、という主張があります。

これを刑事事件では、「犯人性」の問題と呼ぶこともあります。要するに、人違い、被害者の狂言ではないか、という主張です。

以下、具体的に考えられる争点、証拠収集の方法をピックアップします。

 

■防犯カメラに証拠はあるのか?

一番直接的に無罪を証明できる方法は、防犯カメラの画像です。

最近、埼京線などで一部車両に防犯カメラを導入するという報道も耳にしたことがありますが、電車内では、まだ設置がほとんどありませんので、現実には、防犯カメラの画像を入手しにくいかもしれません。

他方、過去には、バス車内での痴漢冤罪事件で、バス車内の防犯カメラの画像が証拠となって、冤罪(無罪)が確定した実例があります。

例えば、バス車内の防犯カメラ画像から、被疑者が右手でつり革を掴み、左手で携帯を操作していることが判明するだけで、痴漢行為は不可能であることが根拠付けられます。

防犯カメラの画像の場合、画像は概して不鮮明ですが、最低限、両手の位置だけでも確認できれば、裁判で強力な武器になります。

 

■目撃者を見つけ出す

防犯カメラがない場合、付近に立っていた目撃者に証言してもらうことが考えられます。

隣同士であれば、最低限、つり革を掴んでいたかどうかは記憶している可能性があります。

ただし、車内に居合わせた人は、逮捕された後に探し出すことはまず不可能ですから、痴漢冤罪で現行犯逮捕される前に、隣の位置の人に名刺をもらっておくとよいでしょう。

冤罪事件の場合、その場では気が動転して、そこまで気が回らないのが通常ですが、可能な限り冷静に動きましょう。

 

■手の繊維を検出できるか?

痴漢事件では、逮捕直後に、警察が被疑者の手に付着した繊維の鑑定をすることがあります。

被害者の衣服の繊維が検出されれば、犯行を裏付ける証拠となりますが、逆に何も繊維が検出されなかった場合でも、直ちに犯人ではないことの証拠とはされず、犯人でないことを裏付ける一資料にとどまります。

 

■被害者証言の矛盾を突く

痴漢冤罪(無罪)となった事件の多くでは、被害者の証言が二転三転し、矛盾を孕んでいることを理由に信用性がないと認定されています。

痴漢冤罪事件では、誤認逮捕であることを示す客観的物証に乏しいのと同じくらい、実は有罪であることを示す検察側の客観的物証も乏しいことを忘れてはなりません。

被疑者の手から繊維が全く検出されず、直接の目撃者もいない場合、有罪認定の可否は、被害者女性の証言に大きく依存することになります。

したがって、被害者証言を吟味し、適切な反対尋問を行って矛盾をつき、信用性がないことを立証していく弁護活動がメインとなります。

 

*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。顧問法務、不動産、太陽光自然エネルギー、中 国法務、農業、不貞による慰謝料、外国人の離婚事件等が専門。)

*ライブ / PIXTA(ピクスタ)

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星野 宏明 ほしのひろあき

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