●訴状が届くのはいつなのか
つまり、(4)の段階でニュースになりますと、被告は訴状を受け取っていないので、訴状に何が書かれているのか判断出来ません。
従って「訴状が届いていないからコメント出来ない」ということになります。
(4)と(6)の間は大体1ヶ月から1ヶ月半程度になります。従ってコメント出来るのはそれ以降ということになります。ただ、(3)の決裂の段階で訴状の中身はおおよそ想像できますので、その想像に基づきコメントする被告もいます。
●下手にコメントしない方が良い?
しかし、弁護士の立場としては、訴状の中身がはっきり分かる前に被告が下手なコメントをすると不利になる可能性がありますので、被告に対しコメントしないようにアドバイスすることはあります。
日本の報道は、裁判が起きた時は大々的にしますが、その後の裁判の経緯や判決の内容などはあまり報道しません。できれば、その辺も詳しく報道すると国民の知る権利に奉仕すると思います。
*著者:弁護士 星正秀(星法律事務所。離婚、相続などの家事事件や不動産、貸金などの一般的な民事事件を中心に、刑事事件や会社の顧問などもこなす。)
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