<新成人> 二十歳になったら何が変わる?

1月の第2月曜日は成人の日。

成人式に参加することで大人になったことを実感する人も多いでしょう。実際には20歳の誕生日を迎えると同時に、今まで法律で禁止されていたことが出来るようになったり、新たな義務が発生します。

お酒やタバコは有名な所ですが、他にも色々あります。それでは具体的には何が変わるのかを紹介していきましょう。

成人式女性

●お酒が飲める、たばこが吸えるようになる

未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法がそれぞれ、20歳になるまで飲酒をしてはならない、たばこを吸ってはならないと定めています。

これは、アルコールやたばこが成長期にある身体にとってとくに危険なものであることから、未成年の身体を保護するために規定されたものです。20歳になると自分で身体への影響を考えて飲酒などをすることが認められます。

 

●選挙権が得られる

憲法は、成年者による普通選挙を権利として保障しています。これは、20歳になると全ての国民に選挙権、すなわち国会議員や地方公共団体の議員を選挙で選ぶことのできる権利が与えられるということです。政治に参加することが可能になる大きな変化といえます。

 

●親の同意なく契約できる

民法は未成年者が法律行為をするには、法定代理人(原則として親権者である父母)の同意を得なければならないと定めています。

十分な判断能力がなく不当な義務を負うようなことがないようにするためです。法定代理人の同意を得ずに行われた行為については、未成年者本人または法定代理人が取り消すことができるとされています。

なお、民法は婚姻した者については、20歳以下でも成年に達したものとみなすと規定しており、婚姻している人は20歳になる前から単独で契約をすることができます。

 

●国民年金への加入義務

20歳になるとできることだけでなく、やらなければならないことも増えます。

国民年金法は、日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の者は年金を払うように定めています。年金を納めることで、老齢・障害・死亡により「基礎年金」を受けることができます。年金を払うのは義務なので、自分で老後の貯金をするからといって年金を払わないということはできません。

ただし、収入の減少や失業等により保険料を納めることが経済的に難しいときや、学生の場合は、免除や納付猶予の制度の適用を申請することができます。

 

●競馬や許可なく結婚も

その他にも、競馬・競輪など公営競技の投票券が購入できるようになったり、親の許可なく結婚することができるようになったり、様々なことが可能となります。

自分の判断に責任を持つことができるようになったと社会的に認められ、これらの権利が生じます。その反面、義務も負うことになりますが、変化を通じて、社会から一人前として扱われていることを実感できるでしょう。

 

 

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