ドン・キホーテがAKB48の運営会社とパチンコメーカーを相手取って提訴しました。公式グッズ独占販売権の侵害を理由とする販売差し止めと50億円の損害賠償請求だそうです。
争点はどこになるのか、現時点で分かっている情報をもとに想定も含めながら検討してみたいと思います。
問題は、独占販売権の範囲ということになるでしょう。
契約書をみたわけではないので定かではないですが、パチンコが公式グッズといえるかどうか、パチンコ化まで独占販売の対象として予定されていたかどうかが問題となるでしょう。
おそらくこの部分において不明確な契約書があって、さらにこのパチンコ会社は運営会社の株主となっているとのことですので、不明確な契約書を逆手に取り、かつ、現在の立場を利用して、パチンコ化したものと思われます。
パチンコ会社の言い分は、AKB48の商標権を有している運営会社から適法にライセンスを受けているから問題ないとのこと。
創成期からAKB48を支援しているドン・キホーテとしては、母体を乗っ取られた挙げ句、勝手なことをされたという印象を受けているかもしれずおもしろくないことでしょう。パチンコ化に関しては、健全な路線を走ってきたAKB48としては、あまり好ましくない方向というのもあるでしょう。
通常は独占販売権と商標権はいずれもセットでその利用契約がなされているはずであり、その辺のところは裁判で明らかになるとは思いますが、裁判上ではドン・キホーテと運営会社、パチンコ会社が金銭的に今後トラブらないような交通整理を裁判所に行ってもらい、適切な和解が締結されることになるものと思います。