私も「元気ですかー」の映像を拝見しましたが、リングの上でならまだしも、予算委員会の場であの大声を予告もなく出されたら、お年寄りでなくてもビックリしますね(笑)。
翌日、再び「元気ですかー」と叫んだとのことです。この時は、あらかじめ委員長から許可を得て、職員もあらかじめマイクの音量を下げて備えていたというのであるから、特に問題はありませんが、そのような事前措置なくして懲りもせずにやったとしたら、問題が生じそうですね。
国会法には、122条に国会議員の懲罰として、4種類定めています。
(1)公開議場における戒告
(2)公開議場における陳謝
(3)一定期間の登院停止
(4)除名
いずれも、院内の秩序を乱した場合に科されるもので、比較的記憶に新しいのは、2000年11月に松浪健四郎議員が国会の壇上からある議員目掛けてコップの水を浴びせ、25日間の登院停止処分を受けたことでしょうか。
猪木議員がもし、何らの事前措置なくしてあのような大声を出していたとしたならばどうだろうか、ということですが、水を掛けるよりは程度が低いと思いますので、「戒告」か「陳謝」の処分を受けていたかも知れません。
■会社ではどうでしょう
会社内においても、就業規則上、社内秩序を乱した場合には、懲戒処分の対象となるという規定があると思います。
会社の場合には、もう少し細かい種類が定められていると思いますが、一度ご自身の会社の就業規則を見ながら、ご自身が役員会議に呼ばれたときに、いきなり「元気ですかー」と大声を出したときに、会社からどういう処分を受けそうか、考えてみると面白いと思います。