弁護士が必要になるケースは、突然やってきます。例えば夫婦間の不倫問題は、「怪しい」という感覚はあったとしても、発覚は予告なくやってくるものです。そこから費用を工面することが難しい場合もあるでしょう。
そのようなケースで、「お金がないし自分が我慢すれば丸く収まる…」と相手の不倫を我慢してしまう人も少なくないと聞きます。しかし、自分の人生ですから、信用を失った人間と夫婦生活を送るのは嫌なもの。
お金がなくても弁護士の力を借りることはできないのでしょうか?弁護士保険なるものも、あると聞きますが…。詳細を銀座さいとう法律事務所の齋藤健博弁護士に質問してみました。
費用がないと弁護士に相談できない?
齋藤弁護士:「不倫問題は、不貞慰謝料請求、もしくは配偶者に対する適法な離婚原因となり、法律問題が山積みです。弁護士に相談することは、仕切りが高いものであると見聞きすることがあります。しかし、初回相談が無料の先生も多いですし、不倫問題は、身近でセンシティブな問題ですから、弁護士に相談するだけでも、いまの抱え込んでいる状態は脱却できるのでは?と感じることはあります。
臆することなく、弁護士に相談してほしいと願っていますが、着手金無料、完全成功報酬制での不倫慰謝料請求などに対応している弁護士の先生もおられるので、躊躇せず、相談してほしいと願っています」
不倫問題は法律の知識が山積しており、弁護士の知識が不可欠であるそう。費用については完全報酬型など、事情に合わせたものにしてくれる弁護士もいるそうなので、その辺りも含めて相談するのがいいかもしれません。
弁護士保険って?
弁護士を利用するその日のために、「弁護士保険」があると聞きます。聞き慣れないシステムですが、どういったものなのでしょうか? 銀座さいとう法律事務所の齋藤健博弁護士に聞いてみました。
齋藤弁護士:「弁護士費用保険とは、事件が生じる以前にMIKATAなどの保険に加入しておくことによって、弁護士費用が掛からない形での処理が可能です。相談料さえもかかりません」
諦めずに模索を
不倫問題は我慢すれば終わってしまうことや、高額な弁護士費用への不安から「見て見ぬ振り」を選択する人も多いようですが、そんな状態で生活することは不幸以外の何物でもありません。
弁護士費用については懐事情に合わせた形態としてくれるケースや、相談料などを免除してくれる弁護士保険など、救済措置も用意されています。諦めずに様々な手立てを模索してみてはいかがでしょうか。
*取材協力弁護士: 銀座さいとう法律事務所 齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)
*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています