■死後離婚した後も、子どもと親の両親との関係性は変わらない
では、夫婦間に子どもがいた場合、死後離婚した親の子どもと死亡した親の両親(祖父母)や親戚との関係はどうなるのでしょうか。
結論から言うと、親が死後離婚したとしても、子どもと親の両親や親族との間の親族関係は終了しません。
そのため、一方の親が死亡し、残された親が死後離婚したとしても、その子ども(孫)には、親の両親(祖父母)が亡くなった場合、相続権があります。
自分の親が祖父母よりも先に亡くなっているので、法律上は「代襲相続権」と言います。祖父母の方にとっても、たとえ嫁との関係が切れてたとしても、孫との関係は終了しませんので、その点はご安心くださいね。
*著者:弁護士 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)
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*わたなべ りょう / PIXTA(ピクスタ)
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