日本年金機構から個人情報が大量に流出した事件。報道によれば、この事件を利用した不審な電話が6月8日現在で31都道府県で、183件あったとのことです。
今回は、実際にどのような被害が出始めているのか、今後どのような事態になることが予想されるのか、そしてどのように対処すべきなのか、お話しします。
■報告されている不審電話
最も多いのは、年金機構の職員を語る不審電話で、その他にも消費者生活センターや警察官、国税庁を語る不審電話ながあるとのことです。内容としては、「あなたの個人情報が漏れています」などと言われたというものが、数多く報告されています。
とある高齢の女性のもとには、年金事務所の職員を語る電話があり、「書類に不備があった」などと言われたとのことです。この女性は、途中までは信用して話を進めていたのですが、途中で預金残高を聞かれて不審に思い、「年金暮らしで預金はない」と告げたところ、電話が切れたということでした。
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