■証拠の整理
警察への届出が終わり、家に帰ってから、自分でできる限りの証拠整理をしましょう。
といっても、事件現場にいって漁ると捜査の支障となるので、現場にいくことは警察からの依頼がない限り原則として控えましょう。
その際大事なことは、記憶がなくならないうちに、自分で経過を整理しておくことです。
手書きのメモで構いませんので、犯人と知り合った経緯や、当日の行動、訪れた場所、犯人の人相などを時系列に沿ってノートに書き留めておきましょう。
■参考人聴取への協力
警察が正式に事件として受理し、捜査することを決めたら、しばらくして、警察、検察官から参考人(被害者)聴取の要請がなされます。
多くの場合、事件から数か月経過していますので、ここで細かいことを聞かれたときに、事件直後に作成した経過メモが役立ちます。
■刑事裁判まで
検察庁の被害者対応担当部署に予め相談・依頼しておくと、処分結果や傍聴のための裁判の日程を教えてくれる場合もあります。
被害に遭わないようにすることを第一にしつつ、もしものときの参考にして下さい。
*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)
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