いつ自分事になるか分からない「債務整理」のキソ知識

年度が変わりました。新たに社会人になられる方もいらっしゃると思います。

おめでとうございます。

社会人になり、給料をもらえることになり、銀行に口座を作りにいったら、出入り口付近で勧誘され、便利だと思ってクレジットカードを作る方も多いと思います。

テレビのCMも、カードが速くできて便利だとか、「はじめての…」だとか、いかにもカードを作って利用するのが当たり前のように宣伝しています。

しかし、何でもかんでも支払いをカードで済ませようとした場合、後から痛い思いをします。今回は、カードを利用しすぎて支払えなくなった人が行う債務整理について簡単に解説したいと思います。

クレジットカード

■債務整理とは

債務整理とは、一言でいうと借金の整理です。約束通りに払えなくなった借金を整理することです。

個人が行う債務整理としては、任意整理、自己破産、個人再生、特定調停の4つが考えられます。

■任意整理とは

任意整理とは、当事者の「意」思に「任」せた借金の整理です。要するに借り手からのお願いと貸し手の承諾による借金の整理です。

任意整理は、今の収入では約束通り払えないので、現実的な分割払い・将来利息のカットを貸し手にお願いして承諾してもらい、支払っていく方法です。

本来、借りたものは返すのが当たり前ですので、任意整理が可能であれば任意整理によることになります。

■自己破産とは

自己破産は、一言でいうと、財産と借金の清算です。持っている財産を手放してお金に替え、複数の債権者に債権額に応じて公平に配当する手続です。

任意整理では返しきれないような場合、自己破産を検討することになります。

自己破産自体は、財産と借金の清算にすぎませんので、借金は残ります。

しかし、自己破産して最低限の責任をキッチリとった場合、今後の人生をやり直すために免責が認められる可能性があります。

自己破産すれば必ず免責が認められるわけではありませんが、自己破産は、免責を念頭に行う債務整理です。自己破産については「借金返すなら「今でしょ!」自己破産のデメリット2つ」もあわせてお読みください。

■個人再生とは

個人再生は、多額の借金を裁判所のお力を借りて大幅に減額してもらい、減額してもらった残りを3年から5年で返していく手続です。

個人再生は、自己破産すると不都合がある方、例えば、破産すると仕事ができない警備員や保険外交員や宅建主任者、住宅ローン付きの住宅を持っていて住宅をどうしても手放したくない方、自分の信念から破産だけは潔しとしない方のためにある手続です。

個人再生は、破産ではないので破産するとできない仕事もすることができます。また、個人再生は、住宅ローンだけ特別扱い(約束通り支払い続けることができるという扱い)できるので、個人再生によれば住宅を手放さないで済む場合があります。

■特定調停とは

特定調停は、借金の整理のために「特」別に法律で「定」められた「調停」です。

「調停」は、争いになっている当事者が、裁判所にお互いの言い分を主張し、裁判所に調整してもらう手続です。

特定調停の場合、裁判所に間に入ってもらい、債権者との間で分割払いをまとめることになります。

以上、借金を返しきれなくなった場合の債務整理について大雑把に解説いたしました。冒頭で述べた通り、こうした事態に陥らないよう、お金とは賢い付き合いをしていきたいものですね。

*参考:債務整理・任意整理の弁護士 冨本和男

冨本和男
冨本 和男 とみもとかずお

法律事務所あすか

東京都千代田区霞が関3‐3‐1 尚友会館4階

弁護士保険「Mikata」

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