【弁護士が教える!】ホストクラブと提携しているバーに注意!?

本日はホストクラブと提携関係にあるバーにご注意という話をしたいと思います。

皆さんは、担当ホストとホストクラブの外で会った時に、バーに連れていかれたというようなことはありますでしょうか。

たまにこの担当ホストに連れて行かれたバーとの関係でトラブルになったというお話を伺うことがございます。

当該バーにおいて、担当ホストから

「いつも使わせちゃっているから、この店は自分が出す」

というような話をされて飲食をしたら、後にバーから料金を請求されたというトラブルです。

担当ホストは当該バーの責任者ではなく、従業員ですらないので、料金を請求するか否かについての判断権限はありませんし、立て替えるというような話は証拠がありません。

そのため、バーからは後日、あなたが飲食した料金を支払えという連絡が来るのです。

実際にバーの伝票を拝見しましたが、そこには担当ホストが同席をしていたという証拠もありませんし、ましてや担当ホストが料金を立て替えるといったような証拠は一切ありませんでした。

法的に見れば、かような伝票を証拠として請求されたら払わざるを得ない状況です。

この事案では料金がそこまで高額ではなかったために支払をして終件となりましたが、中には金額が大きくなるケースもあるようです。

ここからは想像でしかありませんが、担当ホストが提携(グルになっている)するバーに自分のお客さんを連れて行き、飲食代金の一部を受け取るといったお小遣い稼ぎのようなスキームができているのかもしれませんね。

いずれにせよ「俺が払う」という立て替え払いの言葉を額面とおりに捉えると、後で思いもよらないトラブルに発展する可能性もあります。ご注意ください。

 

*執筆弁護士:若井 亮(若井綜合法律事務所。「迅速対応」「分かりやすい説明」「徹底した報告」をモットーとしている。不当要求への対応、詐欺被害への対応を多く経験している)

*画像はイメージです(pixta)

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