知っておいた方が良い「内容証明」の基礎知識・・・提出方法や書き方、効力について

「内容証明」という言葉を一度は聞いたことがあるという方は多いとは思いますが、どのようなものか知っていますか?

具体的にどのような文書のことを言うのか、提出するためにはどうすればよいのか、提出するとどのような効果があるのかについて詳しく知っている方はあまりいないのではないかと思います。

そこで、今回は、内容証明について説明したいと思います。

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●内容証明とは?

内容証明とは、いつ、いかなる内容の文書を誰から誰宛てに差し出されたということを、差出人が作成した謄本によって郵便局が証明する制度のことを言います。

ただし、郵便局が証明してくれるのは、当該文書が相手に差し出されたという事実だけであって、文書の内容が真実であるかどうかについてまでは証明されません。

 

●作成方法や提出方法は?

内容証明郵便を郵便局で出す場合には、書面1枚あたりの文字数や行数のルール(横書きの場合、1行26文字以内、1枚20行以内など)が決められており、当該ルールどおりに作成したものでないと、郵便局には受け付けてもらえません。

なお、内容証明郵便は、インターネットでも提出することができますが、この場合には文字数や行数の制限はありません。

次に、郵便局での提出方法ですが、同じ内容の文書を3通と、差出人と受取人の住所氏名を記載した封筒を持参したうえで、所定の料金を支払う必要があります。

内容証明の加算料金は1枚430円で、1枚増えるごとに260円ずつ加算されます。

また、内証証明は、配達証明付きの一般書留の方法で提出することになるため、通常の郵便料金に加え、その分の料金(配達証明料金430円、一般書留料金310円)が加算されます。

 

●内容証明の効果は?

一番最初にご説明したとおり、内容証明は、あくまでも当該文書を相手に提出したという事実を郵便局が証明してくれるものです。

そのため、内容証明さえ送っておけば、文書に書かれた事実が真実だと証明されるという効果はありません。

内容証明が効果的なのは、提出したことや提出した日時が重要となる場合、たとえば、時効中断のための催告をする場合やクーリングオフをする場合などです。

すなわち、内容証明で提出すれば、特定の日時に、相手による義務の履行を催告する内容の文書が相手に届いたことが証明されますので、後日、相手との間で義務の履行について紛争になった場合、相手からは、時効中断のための催告がなされていないから、権利は時効によって消滅しているといった反論をされる心配はなくなるということです。

 

●相手に対する「圧力」という意味合いも

また、内容証明を出す事実上の効果としては、相手に対して自分の強い意志を示し、心理的なプレッシャーを与えるということが挙げられるかと思います。

一般の人にとっては、内容証明で郵便が送られてくることはほとんどないと思いますので、内容証明郵便が送られてきたということだけで心理的なプレッシャーを感じて、いままでお金の支払いを渋っていた人が、内容証明を受け取ってすぐにお金を支払ってくるというケースも珍しくはありません。

普通に生活していて誰かに内容証明を出すということはなかなかないかもしれませんが、万一の場合に備え、最低限度の知識は身に着けておいたほうがよいかもしれませんね。

 

*著者:弁護士 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)

理崎 智英 りざきともひで

高島総合法律事務所

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