ツイッターで炎上した人達はその後どうなったのか

ここ数年、ツイッターでの安易なつぶやきが原因で炎上する事例が相次いでいます。

炎上してしまったときは大きく報じられることも多いですが、その後どのような処分を受けているのかということについては、それほどクローズアップされていないことも多いように思います。

そこで、この点について紹介することで、安易なつぶやきが危険であるということを再認識していただければと思います。

スマホ写真

●「殺人予告」系のツイートの場合

たとえば、爆弾をしかけたとか、駅で無差別に切りつけるなどといった、人の命や身体の安全に関わる内容がツイートされた場合には、そのツイートをした人物は業務妨害罪などで逮捕されていることが多いです。

このようなツイートがされると警備などのために余計な手間暇がかかることになり、その意味で通常の業務が妨害されます。
そして、人身・人命にかかわることについては、仮に本当だった場合には非常に問題があります。

実際の例

・「ひとをばかにしやがった みくださやがって ゆるさない おまえの命 うばうからな」「確実にころします」とTwitterで殺害予告した32歳男性が逮捕。

・人気声優に対して危害を加える発言をし、24歳の男が威力業務妨害で逮捕。

・「あす、午前9時36分品川行きのバスをジャックする。みんなみんな殺して肉の塊にしてやる」などとツイートし、書類送検。

このようなツイートがされている場合には、ツイッター社との申し合わせにより警察に情報提供がされ、比較的早期に対応されるようです。

 

●冷蔵庫に入ったツイートなど

昨年はアルバイトや客が冷蔵庫・冷凍庫などに入った写真をツイートしている例がよくありました。

このような行為は、冷蔵庫内に雑菌を持ち込む可能性が高いですし、食品に関連するものですので心情的に商品も口にしたくありません。同様に、醤油差しを口にくわえるなどというツイートも多発しました。

これらによって食品の廃棄・入れ替えが必要になったりしているため、器物損壊罪に該当し得ますし、また、業務が妨害されていることになるため業務妨害罪ともなります。

実際の例

・大分県のスーパーでアイスケースに飛び込んでいる写真を掲載した少年が書類送検。

・京都府のコンビニのアイスケースの中に入っている写真をTwitterに掲載、威力業務妨害の疑いで、少年ら3人が書類送検。

・群馬県で専門学生がアイスケース内の商品の上に横たわっている写真を掲載し、器物損壊の疑いでを書類送検。専門学校は退学になったと伝えられている。

 

●よく聞く「書類送検」とは

よくニュースでは「書類送検」という言葉が出てきますが、その意味をきちんと理解している人は少ないと思います。しばしば「書類送検」=有罪と考えている人もいるのですが、間違いです。

書類送検というのは、読んで字のごとく、書類を検察に送ることです。

事件について一義的な捜査は警察が行い、警察がまとめた証拠類を検察に送り、検察がそれに基づいて(一部補充捜査をするなどして)、起訴するかどうかを決めていきます。

この警察から検察への書類の送付を書類送検といいます。

ちなみに、逮捕されている場合は、単に「送検」といったり「身柄が検察庁に移されました」などと言われることが多いように感じます。

 

●デジタルタトゥー

このように安易なツイートには社会的制裁が加えられることも多いですが、何より怖いのは、ネットにはそのような情報が残り続けることです。

このようなものは最近は「デジタルタトゥー」と言われるようになっています。

5月に欧州最高裁で「忘れられる権利」が認められたと報じられましたが、これが日本で直接認められるわけではありません。
安易なツイートは自分自身の人生に暗い影を落としてしまいかねないものであるということを、ツイートする前に思い出すべきでしょう。

 

*著者:弁護士 清水陽平(法律事務所アルシエン。インターネット上でされる誹謗中傷への対策、炎上対策のほか、名誉・プライバシー関連訴訟などに対応。)

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清水 陽平 しみずようへい

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