大人気「2ちゃんねるまとめのまとめ」アプリって違法じゃないの?

数ある2ちゃんねるのスレッドの中から役立つ・楽しいなどのスレッドを探して見やすく編集して公開している「2ちゃんねるまとめブログ」。人気のブログでは月間1億以上のアクセスがあるといいます。

そんな2ちゃんねるまとめブログですが、「勝手に2ちゃんねるのコンテンツをパクっている」と批判対象になることもしばしばです。

今回はこの問題ではなく、さらにそれらのブログの更新情報をひとまとめにした「2ちゃんねるまとめのまとめ」アプリは法律上問題ではないのかを考えてみたいと思います。

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■2chまとめアプリとは

私もこのようなアプリを使っているわけではないので、どのようなものなのかを調べてみましたが、どうやら、まとめサイトの更新情報を取得した上で一覧にし、閲覧しやすくしているというのが基本的な機能のようです。

ブラウザで個々のまとめサイトを巡回することなく、アプリを起動するだけで一覧にされた情報を取得できるという点が、このアプリを使うメリットのようです。

 

■著作権法上の問題はないのか

では、このようなアプリに法律上の問題はないのでしょうか。

問題としてあり得るものとして、勝手にまとめているわけですので、著作権法違反の問題があり得ることになります。

まず、アプリ自体の仕組みを見てみると、まとめサイトの更新情報を取得して並べて、表示をしているというのが基本的な機能のようであり、いわばインターネット上に存在するサイトを表示しているだけです。

そうすると、内容を改変しているなどしているわけではないので、この点において著作権侵害とはなかなか言えないように思われます(*ただし、アプリによっては仕様が異なるものもあると思われ、その場合はこの限りではありません)。

 

■まとめサイト自体が著作権法違反だった場合は?

しかしそもそも、まとめブログ自体に違法性があり得る場合はどうでしょうか。

たとえば、2ちゃんねるには転載禁止とされているものがありますが、それをまとめているまとめサイトがあるとします。

2ちゃんねるのルール上、2ちゃんねるに投稿された書込みの著作権は、2ちゃんねる側に譲渡されることになっているのですが(書き込む際にそれに同意する ことが必要とされます)、転載禁止としているということは、著作権を侵害しないようにアナウンスしているということです。

したがって、まとめサイトは2ちゃんねるを勝手に編集して、再度公開しているわけなので、転載禁止とされたものをまとめたまとめサイトは著作権を侵害しているということになります。

このようなまとめサイトを対象にする「2ちゃんねるまとめのまとめ」アプリは、著作権侵害を幇助していると言い得ると思います。

なお、著作権侵害については、権利者が告訴しないと罪として立件できない「親告罪」であるため、これまでの2ちゃんねる側の対応を見る限り、実際上、処罰されるリスクは高くはないといえます。

ちなみに、罪になり得るのはアプリ制作者や配信者であり、アプリ利用者が著作権侵害をしているわけではないので、処罰されることは原則としてありません。
*著者:弁護士 清水陽平(法律事務所アルシエン。インターネット上でされる誹謗中傷への対策、炎上対策のほか、名誉・プライバシー関連訴訟などに対応。)

清水 陽平 しみずようへい

法律事務所アルシエン

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