【意外と知らない道交法】高速道路で渋滞の最後尾が「ハザードランプ点灯」は義務?

年末年始は、とにかく高速道路が渋滞します。渋滞の距離が30キロは序の口、ひどい場合になると70キロになることも少なくありません。今年のクリスマスは12月23日から3連休ですので車で出かける人も多くなるでしょうし、年始は1月4日が平日で仕事始めのケースが多いため1月3日にUターンが集中し、かなりの混雑が予想されています。

高速道路はその名の通りかなり速いスピードで走る道路ですから、停滞する渋滞の入り口はかなり危険なもの。一般的にそのようなとき最後尾の車はハザードランプをつけて後ろの車に危険を促すのがマナーとされています。

しかし、なかにはハザードランプを出さない人もいます。これは道路交通法違反に問われないのでしょうか?

Q.「渋滞の最後尾の車がハザードランプを出さない」という行為は違反に問われないの?

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

A.違反ではありません。あくまでも注意を促す自主的な行動です

「渋滞の入り口でハザードランプを出さなければならない」という規定はありません。したがって仮に出さなかったとしても道路交通法に抵触せず、違反にはなりません。

ハザードランプについては、出していても事故になることがあり、その効果については意見が別れるところ。

様々な見解がありますが、安全面から考えるとハザードを出すことによって防げる事故もありますので、マナー的には出したほうがいいといっていいのではないでしょうか。

 

*記事監修弁護士:竹内 省吾(弁護士法人エース。企業法務・交通事故・不倫問題・残業代請求をはじめ、多岐分野に対応。弁護士とパラリーガルの緊密な連携により最短ルートで最善の解決へ。)

*取材・文:佐藤俊治(複数メディアで執筆中のフリーライター。真面目な話題からくだけた話題まで手広く記事を執筆中。趣味は将棋、好物はカツカレーとパインアメ)

【画像】イメージです

* おちやっちゃん / PIXTA(ピクスタ)

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竹内 省吾 たけうちしょうご

弁護士法人エース

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