熟年離婚でもっとも揉めやすい慰謝料の問題をうまく解決する方法

成田離婚というように若くして離婚する夫婦もいますが、夫の定年退職後に離婚するような「熟年離婚」が近年の人口高齢化もあって増加しています。法的な対処方法は基本的に同じですが、熟年離婚特有の問題もあります。

離婚する際に決めるべき問題は、親権、養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割などがあります。

親権、養育費、面会交流は、子供が未成年の場合に問題になるもので、熟年離婚の場合にはほとんど問題となりません。今回は要素が多岐にわたるため、もっとも深刻な問題となるケースが多い慰謝料に絞って、解説していきたいと思います。

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

 

■結婚生活が長くなると、慰謝料を決める要素も複雑に

慰謝料を決める要素は、離婚原因、夫婦関係の長短、有責性の有無など、多岐にわたります。

熟年離婚の場合は、長期間にわたる夫婦生活が慰謝料算定の基礎となりますので、争いの範囲が広がります。離婚訴訟になると、夫婦の出会いから今までの事情について、事細かに言い争うことになります。新婚旅行の態度とか、子供が生まれた直後の態度とか、何十年も前のことが争点となります。ある意味、記憶力の勝負となります。

 

星 正秀 ほしまさひで

星法律事務所

東京都中央区銀座2−8−5石川ビル8階

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